経営の原理原則を学び、企業理念の言語化や予実管理までできる経営インフラ「経営のクジラ」

2022年11月8日に配信しましたプレスリリース「経営の原理原則を学べるクラウドサービス『経営のクジラ』をリリース! 日本企業のサスティナビリティ経営を支える経営インフラに」のとおり、一般社団法人 日本財務経営協会は、「中小企業支援プラットフォーム構想」を掲げ、中小企業・スタートアップ企業の経営支援の輪を全国各地に広げようとしています。構想の実現のために欠かせないのが、仕組み化です。そこで私たちは、経営インフラとなるクラウドサービス「経営のクジラ」を開発致しました。本稿では、その経営のクジラについて解説します。

経営の原理原則を学び実行できる環境提供を

財務経営コーチ・財務経営コンシェルジュを全国各地に増やし、中小企業支援プラットフォーム構想を実現するためには、仕組み化が欠かせません。財務経営コーチ・財務経営コンシェルジュの課題は、属人化してしまい、すぐにキャパフルになってしまうことです。属人的になるので引き継ぎができず、対応件数が増えると品質を担保できなくなります。

 

その対策として、クラウドサービス「経営のクジラ」をご提供していきます。経営の原理原則を学べるだけではなく、企業理念の言語化や予実管理までを実行できるのが経営のクジラです。これがあれば、ベテランでなくても、若い人財でもクラウドを活用することで中小企業オーナーに貢献できるのです。

「経営のクジラ」でできること

私たちは、経営のクジラを“まるごと成長経営実現クラウド”と定義しています。経営者の方が行動に移せることがポイントで、“実現”を重視しています。経営の原理原則を学べる環境をクラウド化しているので、基本的には経営者向けの環境提供サービスですが、それを社員全員でまさに「まるごと」共有できるのです。

 

財務経営コーチ・財務経営コンシェルジュは、動画やコンテンツを見ながらアドバイスしたり、ワークしたりしながら、日々の経営に活かせるよう伴走していきます。

 

例えば、以下のようなコンテンツが経営のクジラには含まれています。

 

・WISHリストの言語化や管理

・企業理念の参考事例集

・逆マンダラチャートの活用方法

・ビジョン、ミッション、バリュー、パーパスの言語化

・経営計画の考え方とつくり方

・予実管理の方法

・資金繰り表のつくり方 など

 

※逆マンダラチャートとは、周辺から言葉を埋めていき、真ん中にある理念を考える方法です。

 

企業理念が定まったら、次は人に伝えるトレーニングをしていきます。「企業理念を2分で社員に伝える」などのトレーニングです。そして次は、お客様や取引先などのステークホルダーに伝えるトレーニングもしていきます。相手に伝わらなくては、「言っていない」「やっていない」のと同じで、単なる自己満足になってしまい、実行、実現につながらないと考えるからです。

 

経営のクジラは、社員向けのアカウントも発行可能です。社員の目標設定を数値化し、行動目標や結果目標を設定できます。それらを社内で共有し、日報で予実管理できる仕組みです。いわゆるPDCAサイクルを回すことを、経営のクジラでできるようにしています。

経営の「坂」に対応できる体幹を鍛える

私たちはこの経営のクジラを、経営の原理原則を学び、予実管理ができる経営インフラにしていきたいと考えています。会社の利益最大化、会社の発展と持続のためには、財務という体幹を鍛える必要があります。体幹を鍛えるためには、日々の改善を実行に移すことです。

 

経営のクジラは自己完結型の学習システムで、塾で有名ないわば「経営の公文式」です。人間は怠ける生き物なので、改善や行動が必要だとわかっていてもなかなか実行できません。ですから、コーチが必要。コーチがいると、日々のタスクが進むようになります。社員全員に「まるごと」コーチングする仕組みなのです。

 

経営のクジラを導入していただいたお客様とは、月1回は訪問、あるいはオンラインで面談を致します。「頭の片隅にはあるけど、なかなか実行できない」というケースが多く、その実行をサポートするためです。PDCAサイクルを回すことが基本であり原理原則ですが、DDDD(ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ)も場合によっては重要です。変化のスピードが速い場合は、まずは小さなD(試す)を積み重ねていくことが重要になることもあります。

 

夢やビジョンをお聞きし、企業理念や経営計画を決めていく。そして、予算を決める。合格点を決める。あわせて撤退条件を決める。予実管理をして、PDCAを回していく。それが事業を数字で読むことであり、伴走者としての価値だと考えています。

 

会社経営には、「成長するための坂」と「まさか」という2つの坂があると言われています。そんな坂に差し掛かった瞬間、体幹(フィジカル)で差が出るわけです。体幹を鍛えるためには、余力があるうちに対応しておくことです。坂に差し掛かったときに対応するのでは遅いですし、付け焼刃的な対応になってしまいます。付け焼刃では、数年以内にまた同じ坂に差し掛かることになる。改善しなくては、成長はありません。

 

事業が順調ですと、ついつい右肩上がりの業績が前提になってしまいます。しかし、悲観的な視点も必要です。利益とリスクのバランスを取り、適切な未来投資をしていくことが会社の生存対策になります。経営のクジラのコンテンツを今後も充実させていき、より強固な経営インフラとなればと思います。

 

 

お問い合わせはこちらから⇒お問い合わせ - 日本財務経営協会 (zaimukeiei.or.jp)