お客様の弥栄(いやさか)を願う「9ヶ月目仮決算対策®会」

書籍やYouTubeでもお伝えしている「9ヶ月目仮決算対策®」。これは、SAKURA United Solutionグループの大切な理念を反映したサービスであり、お客様との約束事とも言えます。弊グループでは、9ヶ月目仮決算対策®会を毎月行い、お客様の存続と成長、発展のためにさまざまな検討を重ねています。本稿で、「9ヶ月目仮決算対策®」について改めてご紹介します。

 

参考書籍:

9ヶ月目仮決算対策®を導入した企業がウィズコロナ時代を勝ち残る理由(2020年12月出版)

 

参考動画:

「9ヶ月目仮決算対策®」がコロナショックに負けない企業経営につながる理由|知らなきゃ損する経営 HOW TO vol.13

9ヶ月目仮決算対策®で仮締めする4つの理由

9ヶ月目に仮締めするのには、以下の4つの理由があります。

 

●9ヶ月目仮決算対策®で仮締めする理由①

 

9ヶ月目の仮締めで残り3ヶ月の売上と経費を予測します。その予測を4倍すると、1年分になります。これが、来年の経営計画の予算の基礎数値になり、より良い経営をするため有効だからです。

 

●9ヶ月目仮決算対策®で仮締めする理由②

 

残り2ヶ月あれば、売上や利益の確保、経費削減について、場当たり的ではない根本的な手を打つことができます。決算対策をしながら当期9ヶ月分のチェックをし、残りの2ヶ月でできることを考え、実行できるのです。

 

●9ヶ月目仮決算対策®で仮締めする理由③

 

9ヶ月目に仮締めすることで、3ヶ月単位(四半期単位)の行動サイクルを構築できます。例えば、不良在庫一掃セール、決算大セールなどの営業キャンペーン・営業フェア、コスト削減対策などを、その行動サイクルに上手に乗せることが可能です。

 

●9ヶ月目仮決算対策®で仮締めする理由④

 

決算対策は、例えば会社の合併、分割等変更登記、手続きや準備に2ヶ月程度かかるケースがあるため、早めの準備が必要です。決算月になってからでは、「時すでに遅し」という事態になりかねません。

決算対策や来期の経営計画策定は、第4四半期の3ヶ月で手を打つべき重要事項の一つです。あらかじめ、各クォーターですべき行動を、企業風土を、企業習慣をしっかりと根付かせることで、より良い経営を実現できます。

 

上手に決算対策をし、銀行・金融機関から褒められる決算書づくりをするためには、この「9ヶ月目仮決算対策®」を活用したスケジュールを前提に、十分な時間的なゆとりを持つことが大切です。極端なことを言えば、会計期間を変更して決算を早めて手を打つ、というウルトラCもできるのです。

また、9ヶ月目仮決算対策®で決算前に準備をしておくメリットには、次の4つがあります。

 

 

9ヶ月目仮決算対策®で決算前に準備をしておくメリット①

 

「節税対策ができる」

 

利益が増えれば、税金も増えます。そこで利益を最適化し、納税額を最適化します。あくまでも節税であり、不正は断じて行いません。利益や納税額を最適化するためには、「今期はこれくらいの利益が出る」と予想をしておかないと、適切な手を打てません。そのため、事前準備は必須です。

 

9ヶ月目仮決算対策®で決算前に準備をしておくメリット②

 

「決算期の負荷を軽減できる」

 

前倒しできるなら積極的に前倒しした方が、ゆっくりと準備ができます。特に決算期は、通常業務に加えて決算のための書類作成や確認事項が増え、大忙しでしょう。以前は残業すれば済むことだったかもしれませんが、無尽蔵に残業するわけにもいきません。そのため、あらかじめスケジュールを決めて段取り良く決算業務を進めておくことが重要です。

 

9ヶ月目仮決算対策®で決算前に準備をしておくメリット③

 

「ミスを減らすことができる」

 

9ヶ月目仮決算対策®で仮締めをし、売上や経費の予測、シミュレーションをして、仮の決算書をつくります。仮の決算書から、決算対策·税務対策を考えて実行。そして決算日、申告期限までに申告、納税をします。仮締めをしていますから、Wチェックのような機能となり、結果的にミスを減らすことが可能です。

 

9ヶ月目仮決算対策®で決算前に準備をしておくメリット④

 

「赤字決算の対策ができる」

 

銀行・金融機関に赤字の原因と今後の改善策をきちんと伝え、理解してもらえれば、会社の継続に必要な資金を借入できる可能性は十分にあります。お客様が想像する以上に、銀行・金融機関は柔軟に対応してくれます。しかし、理解を得る説明をするには事前準備が欠かせません。

社内で毎月実践する「9ヶ月目仮決算対策®会」

お客様に、この9ヶ月目仮決算対策®を活用していただくために、弊グループでは社内で毎月「9ヶ月目仮決算対策®会」を行っています。私も参加して、意見やアイデアを出すだけでなく、さまざまな反省もしています。

 

【9ヶ月目仮決算対策®︎会における方針】

 

私ども士業事務所の成り立ちの根本思想として、お客様から頂戴する顧問料には、「お客様企業、社員の方々、オーナー社長及び社長ご一族の弥栄(いやさか)を願い、それに向けて努力をする」という志が込められています。

 

※弥栄(いやさか):より一層栄えることや、繁栄を願うという意味。

 

この根本思想・根本理念がなければ、私ども士業事務所は、ただの経理事務代行、申告書の代書屋です。私どもは、お客様の夢、願望、理想、組織ミッションに最大限の関心を持ち、お客様企業はもちろん、すべてのステークホルダーの方々の弥栄を願います。

9ヶ月目仮決算対策®︎会では、当月の対象企業様に対して「どのようなご提案をするか」を検討するため、まずは担当者が現状を共有し、参加者みんなで意見やアイデアを出し合います。

 

黒字なら、適正な納税額に落ち着くような節度ある節税提案を検討します。もしも赤字なら、黒字化へ向けてどのような方策があるかをみんなで考えます。「2期連続赤字」となれば、銀行・金融機関への対応を検討しなければならなくなりますが、みんなで知恵を絞れば打つ手は無限にあるはずです。

 

銀行・金融機関がお金を貸したくなる決算書。税務署が税務調査を省略したくなる申告書。そういった決算書・申告書づくりに、最大限の集中力を持って対応致します。

 

本質的な経営支援をするための士業・専門家グループの経営者である私にとって、最大の敵は、机の上のペーパーに向かって、ただひたすら事務作業をすることが自分の仕事だと思ってしまうことです。

 

机の上の紙ではなく、お客様に関心を持つこと。お客様の弥栄を強く願うこと。多少の知識不足や技量不足は、そういった姿勢があればいくらでもカバーできます。弥栄を願う姿勢に勝る武器はありません。

 

自らが愛されたければ、まず相手を愛すことです。相手に関心を持ち、相手の幸せを願うことです。ロイヤリティーというのは、こういったところから生み出されるものだと思うのです。

 

私たちは、単なる事務処理屋になってはいけない。お客様の弥栄を心から願える担当者になりましょう。そういう人は、必ずお客様から愛されます。

 

弥栄を願うことはお客様との約束事であり、ともに仕事をする職員・社員やビジネスパートナーに求めることでもあります。