ファクトリエがイノベーションを起こせる理由
私が気になる経営者や起業家のインタビューを
マイナビニュースで行っています。
先日は「工場再生と100年企業創り」というテーマで
ファッションブランド・ファクトリエの
代表取締役・山田敏夫氏に話をうかがってきました。
今日はそのときの対談から、筆者井上がインスパイアを
受けたことを紹介したいと思います。
ファクトリエは、メイドインジャパンの
工場直結ファッションブランドです。
職人の情熱と最高の技術がつまった
人に語りたくなるものを長く大切に使ってもらいたい
そんな想いと共にお客様に語れる本物をお届けします。
国内600以上の工場へ直接足を運び、
世界の一流ブランドから生産を依頼されるような
高い技術、誇り、独自のこだわりを 持っていると判断した工場のみと
直接提携し、商品を生産しています。
また、中間業者を介さず工場と消費者を直接結ぶことで、
工場独自のこだわりを詰め込んだ高品質な商品を
"適正価格”でお客様に提供しています。
この仕組みにより、工場は適正な利益を確保でき、
職人の技術やこだわりがつまった語れる“本物”を作れるようになったのです。
山田氏は古いと思われていた日本の工場を資産に変え、
そこをブランド化することで差別化をはかったのです。
『本物のブランドは、モノづくりからしか生まれないと思っていて。モノづくりの本質や原点があるのは、やっぱり工場です。だから、工場に足を運んで、そこで仕事をしている職人さんと話したり、表情をみたり、仕事ぶりをみることがとても大切だと考えています(山田敏夫)』
山田氏はグッチのパリ店で働いているときに
メイドインジャパンの印象が良いことに気づきます。
イノベーションは移動距離の長さや多様性から生まれると言いますが
日本の洋服工場を再生し、ブランド化するというアイデアが生まれ
日本独自のファクトリエというブランドを創造しました。
古いと思われている工場に、デザインや機能性を掛け合わせることで
山田氏は『汚れない白デニム』や『永久交換保証ソックス』などの
コンセプト型の商品を続々と産み出しています。
洋服工場からイノベーションを起こすファクトリエに
筆者は今後も注目していきたいと思います。