なぜ時流を読んでビジネスを選ぶことが大切なのか?
な
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事業には、
「時流に乗ったビジネス」と
「時流に逆らったビジネス」があります。
「時流に乗っている」とは、かつては前年比20%以上の売上アップを
3年以上続けている業種・業態のことと定義されていました。
ビジネスの変化スピードが早まっている現在、その定義はもう古いのかもしれません。
「時流に乗ったビジネス」とは、
「これから確実に伸びるビジネス」です。
「時流に逆らったビジネス」とは、
「これから確実に縮小していくビジネス」です。
常にこの2つの見方で未来を読み続けることが大切だと思います。
縮小していく逆風のビジネストレンドからは、
抜け出し、避けた方が賢明でしょう。
「未来を読むことなどできない」と言われるかもしれません。
ですが、「決められた未来」と呼べる部分があります。
例えば、AI技術の発展や年代別の人口の変化です。
年代別の人口の変化で言えば、今20代の人たちは
10年後には30代になっています。
戦争や天災がない限り、10年後の予測はほとんど外れないでしょう。
この変化に関しては、「決められた未来」と呼ぶことができると思います。
もしもビジネスが時流に合致していないなら、
今のビジネスの特徴を掴み逆張りして、時流を掴む商品やサービスへの変更、
提供方法の転換、海外への展開、販売エリアの変更など、
様々な方法をぜひ考えてください。
今のビジネスを売却し、その資金で
新しいビジネスに乗り換えることも視野に入れると良いかもしれません。
かつて日本の流通産業の約半分を指導したといわれる
故・渥美俊一氏は、ビジネスモデルを「乗り物」と表現していました。
「乗り物は、他社より先に運転できるようにしろ。
歩きから自転車、バイク、自動車、飛行機、ロケット。
同じことをやっていたら先行者には勝てない」と語っていたそうです。
2013年に発表された、オックスフォード大学 マイケル・オズボーン准教授の研究は有名です。
今後10~20年で、47%の仕事がAIや機械に取って代わられると結論付けています。
10年以内になくなる業種として、702業種が挙げられています。
この研究発表は、悲観的な意味合いで受け取られやすいのですが、
AIやロボットが人間の代わりにやってくれるという側面で見れば、
私たちの労働時間は減少するわけですから案外ハッピーなことと理解できる部分もあります。
しかしビジネスをする経営者の視点で見れば、
今ある半分の仕事がなくなるわけですから、研究発表を十分に参考としたいですね。